お経のシャワーをあびると(2017年5月9日)

 

お経とは??? 仏教離れが進んで久しい日本では、「お経はお葬式などの法要のときに僧侶が唱える、よく意味のわからない退屈な言葉」と残念ながら一般には捉えられているのではないでしょうか。しかし、お経の本質は、実際にとなえたり、身近に感じてみると、そこにはとどまらない深~いものがあります。たとえば空の思想を説いた「般若心経」は日本においても、多くの宗派でとなえられているお経です。お経を構成する一字一字には呪力ともいえる大きな力があり、真剣に聞いたり唱えたりすることで、自分の状況や周囲の環境要因に少なからず影響を与えることがあります。それは実際に、外的環境をつくりだしている人の心のありようが、お経のシャワーを浴びることによって照らし出され、相対的に露呈させるからなのでしょう。見えていなかったものが見えてきます。お経は葬儀の場で用いられるときのように、あの世とこの世をつないで供養するだけでなく、言魂(ことだま)の力により、さまざまな動きを起こします。さまざまなことが起こる中、粘り強くお経を唱え続ければ、ときに切実な願いが聞き届けられたり、複雑な問題がときほぐされることがあります。しかしおそらく、それはお経を唱える人にもよるのでしょう。仏教の英知とは興味深いものです。

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