高野山の僧籍取得にまつわる初歩の学びの話(2017年4月26日)

 

高野山真言宗の僧侶となるためには、数年間におよぶ、さまざまな学びや修行が必要になりますが、その基礎となる科目に「法式」「声明」「常用経典」「布教」があります。(高野山2年目となる2017年は私はこれらの科目を受講しています)「法式」はお堂の中の仏具やお供えの飾り方(荘厳)を学びます。仏さまをお迎えし、一定期間お過ごしいただき、さらにお見送りするために必要な「装置」です。「声明」は雅楽のもとになった5音階のメロディーを学びます。仏さまへ捧げる音楽ですね。声明は、能楽などに通じるものでもあり奥が深いです。高野山ならではの学びで人気も高いですね。「常用経典」はおもに「理趣経」です。漢音と呉音の違いなど学びながら唱えられるように練習するところは、なかなか難しいです。「布教」は弘法大師空海や釈迦如来などの残した名言などを自分なりに読み解き、一般の人や信者さんにわかりやすく、ためになる話(法話)ができるようになる練習です。さらに上の段階では「声明上級」「法式上級」などの開講もあり、師として弟子を導くことのできる段階「阿闍梨」位をすでにとった人向けには「一流伝授」など特別な科目もあります。一般社会と一番違う哲学は「分別がない」ということで、ここが面白いところです。

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